事件の涙:どうしたらいいんでしょうね…
NHKで定期的に放送される『事件の涙』。
今回、深夜の再放送でやっと見れた、新大久保駅転落事故で亡くなられた、韓国の男性イ・スヒョンさんのお母さん:シン・ユンチャンさんの話。
事故に関しては知っていました。
大きなニュースにもなっていましたし、後に映画にもなりましたし…
ただ、忘れかけていました。
政治上、また経済上の日韓関係がどんどん悪化する中、それもNHKで、何故この番組を流しているのか…
1番感じたのは、お母さんの思い。
息子を亡くすまでは、どちらかと言うと嫌日感情が強かったご夫妻。
日本で営まれた告別式に、息子とも面識がないような見ず知らずの沢山の日本人達が、息子の死を悼んで訪れた姿に、味方が180°変わったと仰っていました。
そこから、息子の夢であった『日韓の架け橋になる』事を、ご夫婦揃って目標にしたという…
ご主人が亡くなった現在も、お母さんが一生懸命頑張る姿は、多分、韓国の人への偏見を少しでも和らげるものだと思います。
私自身、正直、韓国に対してそこまで良い感情がある訳ではありません。
ただ、昔1度だけ旅行に行った時、韓国=嫌日感情が強いと勝手に思っていた中、コーヒースタンドのお姉さんが本当に素敵な人で…
あの笑顔だけは、未だに忘れられません。
今回の番組で、改めてあの日の事を思い出しました。
韓国だから、どこの国だから…と、人はどうしても自分と国籍が違う人に対して偏見を持ちやすいですが、やっぱり国籍が違う人に対して『一人の人間』として見るっていうのを忘れてはいけないんだと、改めて感じました。
まぁ、こういう番組は、本当に必要な人は逆に見ないんでしょう。
ただ…偏見って、国籍が違うって何なんだろう…って…考えちゃいますね…