エール:喪失と再生の物語、その2
前回、何故先に裕一さんのことを書かなかったかと言うと…
裕一さんと久志さんのキーマンが、重なっているからです。
まずは裕一さん。
①インバール作戦の最前線にいた藤堂先生の戦死…を目の当たりにした裕一さん
「…ごめんなさい…僕は…何も知りませんでした…ごめんなさい…ゴメンナサイ…」
それまで戦争歌謡で士気を高める立場だけではなく思考も戦争一色だった裕一さん、戦争とは何ぞやを体験し、自らが何をしてきたかを思い知ってしまい…
そして、日本に帰ってきて藤堂先生の奥さん:昌子さんに藤堂先生の手紙を渡した時の昌子さんの反応、そして自分の生徒だったひろや君のお母さんからの報告…娘の「ひろや君に会いたい」…
これだけでも辛かったのに、
②戦後、通りすがりの人からの「古山裕一の家ってここだろ?戦争歌謡で儲けたんだろうな」等と「戦犯同様」の言われ様にだんだん「俺の曲でみんな戦争に行った、俺のせいだ…」と自責の念にかられ、曲作りをやめてしまう裕一さん。
そして、久志さん。
戦争歌謡を歌うことによって、人々の士気を高めていましたが、終戦後自分の父親を亡くした時に集まった親族や近所の人から「ひとり息子のくせに歌手なんて目指して…」「甘やかされてたのよ…」「戦争歌謡を歌うなんて、戦犯同様じゃないか…」と陰口を叩かれ、廃人と化していく…
共通のキーマンは「大将&池田二郎さん」
まずは大将。
裕一さんには「戦争は、おめぇのせいではねぇ、おめぇ1人で責任を背負い込むなよ。」と優しく諭し、久志さんには「甘ったれんな!おめぇだけが辛かったと思うなよ!」と食ってかかり…どちらもまず、大将がきっかけをくれた。
2人にとって常に1番の親友、大将。
あー、カッコイイ…
ねぇ、NHKさん!
そろそろ大将にも好い人…出来れば、きほこさんを…お願いします…
そして、池田二郎さん。
ズカズカと土足でひとのテリトリーに入ってきて「これを一緒にやらないか?」と自らのアイディアを投げつけてくる人。
デリカシー無さすぎだろw
…と思ったんですが、2人とも、復帰第1作目は、池田二郎さんと作るんですよね…
そういや、ここまでデリカシーのない人は、福島にも豊橋にも、そして東京にも、裕一さんや久志さんの周りにはいなかったですよね…
こういう人、裕一さんや久志さんには必要だったんですね…
そして。
栄冠は君に輝くを久志さんが歌ってるシーン。
智彦さんのラーメン屋でラジオから流れるその曲を聞きながら、ラーメンをすする…池田さんと大将!
裕一さんと久志さんが立ち直るのを助けた2人が、並んで食事をしている姿にジーンときました。
ありがとう大将&池田さん!
あと、裕一さんの件で忘れてはならないのは…
永田医師。
感想は先日書きましたので↓割愛します。
https://toshey1024.hatenablog.com/entry/2020/10/23/235100
あの時、永田先生から言われた「落ちろ、落ちろ…どん底まで落ちろ!どん底まで落ちたら、大地にしっかり足をつけろ!」という言葉、裕一さんにしっかり根付いたようですね。
第100回の、裕一さんが久志さんをもう一度歌に誘うシーンで「どん底まで落ちた俺たちだからこそ、歌える歌がある」という言葉に「嗚呼、裕一さんは『どん底』にある『大地』に届いたんだな…そして、その大地を足でしっかり踏みしめたんだな…」と感じました。
永田先生の思いは時を超え、裕一さんだけでなく久志さんまで救った…
凄く感動しました。
藤丸さん…本当によく耐えましたね…
人が変わってしまった久志さんを、健気にずっと支えて…
音さんや吟さんもそうだけど、藤丸さん、頑張った!
本当に頑張った!
再生の物語、完結。
明日はとりあえず、久志さん&藤丸さんカップルのお話だそうで…
藤丸さん、報われて欲しいです。
今月中に終わってしまうエール…本当に寂しいです…
智彦さん&ケンちゃんのラーメン屋さん、その後の木枯さん、その後の昌子さん、田之上家のお話、浩二さんの結婚、そして…大将の結婚(きほこさん復活希望)…正直、サイドストーリーだけで幾つも出来てしまうんじゃないでしょうか?
そんなサイドストーリーを期待しながら…
サッカー:寂しい…
朝から目を疑いました…
ライバルチームの重鎮の引退…結構ショックです…
…でも考えたら、憲剛さんも40歳。
ポジションを考えたら、結構凄い事なんですよね…
ちょうど一年前、2019年11月2日。
試合中に負った大怪我で、戦線離脱…
あの時「復帰はさすがに無理かなぁ…このまま引退かなぁ…」って思う一方で「憲剛さんなら戻ってくるだろう」という希望的観測もありました。
そこから約10ヶ月…
あー、帰ってきた!おかえりー!待ってたよー!という歓喜…から約2ヶ月での引退…
うーん…やっぱりそう決断するよね…という思いと、もっと憲剛さんのプレーを見たかった…という思いの狭間にいます。
憲剛さんはプレーもさることながら、人格的にも良いものを持っておられるので、憲剛さんが中心のチームになる直前まで「不貞腐ーレ」と揶揄されたチームだったのが嘘のように好印象のチームになったのは、憲剛さんの存在が大きいんじゃないかと思います。
代表でもクラブチーム同様大事にされ、敬われた憲剛さん。
だからといって偉そうな態度をする訳でもなく、普段は飄々と、のらりくらりとしている憲剛さん。
本当に「長老」というあだ名がピッタリだなぁ…と、何度も思いました。
インタビューとかで感じたのは「考える人」。
いつもよく考えて行動する人なんだろうなって思います。
こんな先生、いたら面白いだろうな…って思いながらインタビューを見てました。
こうして書いてると…FC東京好きですが、ライバルチームとはいえ中村憲剛選手は別格だったんだなぁ…と改めて思います。
凄く尊敬してました。
ピッチからいなくなるの、めちゃめちゃ寂しいです。
でも、どんなに名選手でも、いつかはこの日を迎えるんですよね。
中村憲剛選手、フロンターレ一筋22年間、本当にお疲れ様でした!
是非、1日も早く監督に…もしくはどこかで客員教授か教諭に…そういう育成側のスペシャリストになるの、楽しみに待っています…
エール:喪失と再生の物語、その1
エールで扱われる戦後の物語。
まずは裕一さん。
吟さんのご主人:智彦さん。
そして誰もが心配する久志さん。
それぞれが再生していく姿、もっとじっくり見たかったですね…
多分、10話削られた影響なんでしょうが…もっと見たかった…
今回は、それぞれにキーマンがいました。
まず智彦さん。
ラーメン屋の店主:天野さんと浮浪児:ケンちゃん、そして、妻:吟さん。
天野さん…山中崇さん、好きな俳優の1人なんですが…今回、特にカッコよかった♡
厳しいながらも温かいラーメン屋店主…あれ?つい最近まで、どこかにこんな職人がいた気が…
天野さんが智彦さんの余計なプライドを捨てさせた言葉
「まず、その大層な服を脱げ!」
一回目と二回目では、意味合いが違いましたね。
友人の誘いを断って天野さんの元に戻ってきた時のその言葉は、深い愛情がこもっていました。
そして、ラーメン屋としてのプライドを持った智彦さんに、厳しく教える天野さん。
天野さんが智彦さんにこの屋台を任せると決めたのは、智彦さんが帰ってきた直後だったのでしょうか…智彦さんも、辞める前以上に頑張っていましたし…
そして別れの時…天野さんの普段ニコリともしない仏頂面が「ニヤリ」としながら後向きで手を振って去るところ、撃ち抜かれました…
カッコイイ…♡
ケンちゃん。
生意気なクソガキ…だと思っていましたが、誰よりも愛情が必要だったんですね…
戦後は、こういう子供が溢れていたという事でしょうか…
智彦さんが天野さんからラーメン屋を引き継ぐ時に、ケンちゃんに住み込みで働いてくれ(←ここ、ポイント)!と誘ったのに「俺は独りが好きなんだ」って断るシーン…そこでまず思ったのは…兄弟はどうしたの?という事。
盗みを働いていたのも、兄弟を食べさせるためだったはず。
もしかして…本当に家族が誰もいなくなっちゃったのかな…
そして、智彦さんのところに行くことで、迷惑かけるんじゃないか…と心配したんじゃないかな…と…
あと、昔の智彦さんなら「お前、俺の養子になれ!」と命令したでしょうが…
今は「頼む!手伝ってくれ!」
軍服と共に、余計なプライドも脱いだ智彦さん。
そして、養子じゃなくて「住み込み」という言葉で、ケンちゃんのプライドを傷付けない選択をした智彦さん。
…カッコイイ…
結局ケンちゃんが「…おばさん(吟さん)の飯が美味いから、いいぜ」と誘いを快諾し、2人で抱き合うシーンのケンちゃんの笑顔、ずっとツッパってないと生きて来れなかったんだなぁ…そして、そんなケンちゃんが智彦さんを、智彦さんがケンちゃんを救ってたんだなぁ…と、感動しました。
最後、吟さんと3人で屋台を引き継いでるシーン、幸せそうでした。
そして、吟さん。
結婚して以来、本当に辛かったと思います。
特に出征時に「どうぞご無事で」という言葉に智彦さんが「軍人に無事を願う奴がいるか!」と恫喝するシーン。
何て冷たいんだろうと腹立たしかったのですが…
智彦さん自身も「ツッパってないと生きていけない」状態だったんですね。
戦後、抜け殻のような夫を叱咤し、ラーメン屋に務めだしてからどんどん変わっていく夫を温かく見守り、折角就職出来たのに、やっぱりラーメン屋に戻りたい気持ちが残る夫を応援し、最終的に「夫の友達:ケンちゃん」を無断で連れ帰って世話してしまう吟さん。
すてきですね。
からの、3人で屋台を引き継いでるシーン。
本当に涙が出ました…
あー、もう少しじっくりこの話を見たかった…
本当にいい話でした。
長くなったので、裕一さんと久志さんの話は、次回。
読書:智恵子さん、怖い…
ビブリア古書堂の事件簿。
折角発売日から1週間以内に購入したのに、購入してから9月まで全く読書が出来ず、今月に入ってやっと読み始め…ここでやっと読み終わりました💦
第2章に入ったビブリア古書堂シリーズ。
大輔さん&栞子さんの結婚を機に、主役がだんだん
栞子さん→扉子ちゃん
に移ってきました。
題材は横溝正史。
「八つ墓村」や「犬神家の一族」等のミステリー小説を書いた、稀代のストーリーテラーと呼ばれた作家です。
私自身は、横溝正史の独特のグロデスクな描写が、かなり苦手です。
個人的には、ミステリーよりホラー…というイメージが強くて…
ミステリーを読んでない訳じゃないのに…ね。
そして、この本の内容も…多少ドロドロ…
最後の謎解きまで…辛い…
そして、事件から暫く年月が経ち…
プロローグとエピローグは、高校生になった扉子ちゃんが、父:大輔さんの昔の手記を読む場面。
その舞台となるカフェに通うきっかけも、今回の事件簿に記されていて…
そして、ちょっとネタバレですが、篠川智恵子氏…栞子さんの母親であり、扉子ちゃんの祖母…の登場が…
毎回毎回、登場する度に本当に不気味な存在です…
感想は…正直、私にはちょっとキツかった…
何だろう…疑心暗鬼になりますね…
大どんでん返しにしたかったのでしょうか…
犯人が最後まで分からない作りにしたい思いが、あまりに強かったからなのでしょうか…
うーん…
しばらく前…まだ大輔さんと栞子さんが付き合ってもいない頃、栞子さんが階段から突き落とされた話の辺りから、ドロドロ系が増えた気がします。
初めは結構牧歌的だったのに…
これからの展開は気になりますが…あまりドロドロは…嫌だなぁ…
#読書
#ビブリア古書堂
#栞子さん
#扉子ちゃん
エール:黒板純さん…
…題に関しては、後程…
今週木、金曜日で「長崎編」が放送された連続テレビ小説「エール」。
原爆の被害を受けた長崎で、結果的に自らの命を削ってまで人々を助け続けた永田武医師。
そして、永田医師の手記を元に制作された映画の主題歌:長崎の鐘を作るため、自ら永田医師に会いに行く裕一さん。
余命いくばくもない永田医師を演じたのは…吉岡秀隆さん。
目だけで演技する!と評されるほど、表情がセリフ以上の情報を伝えてくれます…
本当に凄い役者さんだなぁ…
…という事で、表題に繋がるわけです…ドラマ「北の国から」の黒板家の兄、純くん…
実は、学校で授業の一環として「北の国から:初恋編」を見たことがあるんです…
それが小学校だったのか、中学校だったのか…そして、何の授業で見せられたのか…全く覚えていないのですが…高校生じゃなかったのは確かです…いつだったんだろう…小学校高学年か、中学生か…
ただ、初恋編の時の恥じらう演技が、凄く共感出来たのだけ強烈に覚えてます。
というと…科目は、保健体育なのか…?…中学生だったのか…?
…………覚えてない…………
そんな事で、未だに 吉岡秀隆さん=黒板純…なんですよね…
なので、今回の永田医師役を演じる吉岡さんが、あんなに白髪で、あんなにしわくちゃで、あんなに病人チックなのが、かなりショックでした…
それでも…死期が近い病人が、東京からわざわざ会いにやって来た青年に、話の流れからとはいえ「落ちろ、落ちろ…どん底まで落ちろ!どん底まで落ちたら、大地にしっかり足をつけろ!」と語る(台詞が間違っていたら ごめんなさい💦)、あの演技…
後に裕一さんが見つける、永田医師の「どん底に大地あり」という言葉と共に、とても胸に迫るシーンでした。
あれを見てしまうと「あー、純「くん」じゃなくて「おじさん」なんだなぁ…」と思うと共に、吉岡さんの演技力の高さや迫力に圧倒されました…
吉岡秀隆さん。やっぱり凄い役者さんですね。
今回、かなり贅沢な役者さんが揃ったドラマ:エール。
最近の連続テレビ小説は、ほとんど見た事がない…波瑠ちゃん好きだけど彼女が主演のドラマさえ…また、面白そうと思いながらも「マッサン」さえ見なかった私が、窪田くん目当てで見始めた…はずなのに、ガッツリハマったドラマ:エール。
是非最後まで、今のままのハイクオリティな品質で進んで欲しいです。
エール:追悼…岩城さん…そして…
少し出遅れましたが…
朝の連続ドラマ:エール。
終戦になりましたね。
あの牧歌的な雰囲気から一変、華ちゃんの初恋の人:ひろやくんは、予科練に進み…多分年齢からして特攻隊か…戦死…
藤堂先生も、裕一さんの前で戦死…
特に藤堂先生の死は、あまりに辛すぎて…ここに書けないくらい…あの底抜けに明るかった昌子さんの涙も含めて…もう…ね。
そして、関内家…豊橋の空襲。
岩城さん、一命を取り留めたのに…なんで病死するの?
五郎ちゃんを1人前に育て上げるのが命題と言わんばかりの、岩城さんの退場…
岩城さん、初め(音さんの少女時代)は嫌な奴でしか無かったのですが…最近は画面に映る度に本当に心から「カッコイイ…」って呟いてたので…ここで亡くなるなんて…もう少し…せめて五郎ちゃんの新事業が軌道に乗るまで生かすシナリオも書けたんじゃないの?
…なんて、悪態をつきたくなりました…
岩城さんのいない豊橋編…寂しすぎます…
そして、この記事をあげた理由…
岩城さんが亡くなった今だからこそ、ぜひ見てほしい。
GReeeeNの「星影のエール」、出演者ver.
岩城さん…吉原光夫さんは、ミュージカル俳優。
それも「レ・ミゼラブル 主役:ジャン・バルジャン」をやるようなレベルの俳優さんです。
ドラマ中、歌のシーンがなかったのが悔しいというか…逆に贅沢というか…
なかなかミュージカルに詳しくないと聞けない歌声。
是非ご覧頂きたいです!
古関先生ご自身は、戦中も戦後も淡々と音楽を作り続けたそうですが…窪田くん演じる裕一さんは、やっぱり繊細すぎた…
そこに現れた菊田一夫…間違えた、池田二郎さん。
…北村有起哉さん!
こういう癖の強い役の時の北村さん…美食探偵明智五郎の時の刑事さんみたいなのとか…好きだ…
大好物なんです!癖の強い北村有起哉さん!
そして、もう1人。
初田プロデューサー…
…よく知っている顔…
s**t kingzのリーダー、持田将司!
shojiさん!
連続してドラマ出演!
凄い!
まぁ、今はダンス動画だけじゃ食べていけないもんね…
かんちゃんも大きくなって、それなりにお金が必要になる年齢だし…
それにしても、shojiさんの甲高い声、封印されてないw
あのハイテンション:shojiさん、ドラマに出てこないかな…
…あ、それは無理か…放送事故になっちゃう…w
最後にもう1人…重森さん役…板垣瑞生?
あら、EBiDAN:M! L Kの板垣くん!
超特急追い抜いて、M! L Kの方が先に朝ドラに出ちゃった…
嬉しいけど、ちょっと悔しい…
…NHKさん…是非!超特急にも…出演機会を…
是非…使って下さい…