ユキノ’s diary

ほぼドルオタブログ、あとはサッカー/音楽/本等、日常はちょこっと。かなりノンジャンルのカオスすぎるブログです。ジャニーズや超特急、ミュージシャン等の呼び名に関しては、こちらを参照してください→ https://toshey1024.hatenablog.com/entry/2020/01/01/165301

エール:喪失と再生の物語、その1

エールで扱われる戦後の物語。

 

まずは裕一さん。

吟さんのご主人:智彦さん。

そして誰もが心配する久志さん。

 

それぞれが再生していく姿、もっとじっくり見たかったですね…

多分、10話削られた影響なんでしょうが…もっと見たかった…

 

今回は、それぞれにキーマンがいました。

 

まず智彦さん。

ラーメン屋の店主:天野さんと浮浪児:ケンちゃん、そして、妻:吟さん。

 

天野さん…山中崇さん、好きな俳優の1人なんですが…今回、特にカッコよかった♡ 

厳しいながらも温かいラーメン屋店主…あれ?つい最近まで、どこかにこんな職人がいた気が…

天野さんが智彦さんの余計なプライドを捨てさせた言葉

「まず、その大層な服を脱げ!」

一回目と二回目では、意味合いが違いましたね。

友人の誘いを断って天野さんの元に戻ってきた時のその言葉は、深い愛情がこもっていました。

そして、ラーメン屋としてのプライドを持った智彦さんに、厳しく教える天野さん。

天野さんが智彦さんにこの屋台を任せると決めたのは、智彦さんが帰ってきた直後だったのでしょうか…智彦さんも、辞める前以上に頑張っていましたし…

そして別れの時…天野さんの普段ニコリともしない仏頂面が「ニヤリ」としながら後向きで手を振って去るところ、撃ち抜かれました…

カッコイイ…♡

 

ケンちゃん。

生意気なクソガキ…だと思っていましたが、誰よりも愛情が必要だったんですね…

戦後は、こういう子供が溢れていたという事でしょうか…

智彦さんが天野さんからラーメン屋を引き継ぐ時に、ケンちゃんに住み込みで働いてくれ(←ここ、ポイント)!と誘ったのに「俺は独りが好きなんだ」って断るシーン…そこでまず思ったのは…兄弟はどうしたの?という事。

盗みを働いていたのも、兄弟を食べさせるためだったはず。

もしかして…本当に家族が誰もいなくなっちゃったのかな…

そして、智彦さんのところに行くことで、迷惑かけるんじゃないか…と心配したんじゃないかな…と…

あと、昔の智彦さんなら「お前、俺の養子になれ!」と命令したでしょうが…

今は「頼む!手伝ってくれ!」

軍服と共に、余計なプライドも脱いだ智彦さん。

そして、養子じゃなくて「住み込み」という言葉で、ケンちゃんのプライドを傷付けない選択をした智彦さん。

…カッコイイ…

結局ケンちゃんが「…おばさん(吟さん)の飯が美味いから、いいぜ」と誘いを快諾し、2人で抱き合うシーンのケンちゃんの笑顔、ずっとツッパってないと生きて来れなかったんだなぁ…そして、そんなケンちゃんが智彦さんを、智彦さんがケンちゃんを救ってたんだなぁ…と、感動しました。

最後、吟さんと3人で屋台を引き継いでるシーン、幸せそうでした。

 

そして、吟さん。

結婚して以来、本当に辛かったと思います。

特に出征時に「どうぞご無事で」という言葉に智彦さんが「軍人に無事を願う奴がいるか!」と恫喝するシーン。

何て冷たいんだろうと腹立たしかったのですが…

智彦さん自身も「ツッパってないと生きていけない」状態だったんですね。

戦後、抜け殻のような夫を叱咤し、ラーメン屋に務めだしてからどんどん変わっていく夫を温かく見守り、折角就職出来たのに、やっぱりラーメン屋に戻りたい気持ちが残る夫を応援し、最終的に「夫の友達:ケンちゃん」を無断で連れ帰って世話してしまう吟さん。

すてきですね。

からの、3人で屋台を引き継いでるシーン。

本当に涙が出ました…

 

あー、もう少しじっくりこの話を見たかった…

 

本当にいい話でした。

 

長くなったので、裕一さんと久志さんの話は、次回。