リオ·ファーディナンド:知らなかった…
リオ·ファーディナンド…正直言うと、現役時代は嫌いなサッカー選手の1人でした。
何か闘志剥き出しで…暑苦しい感じ…リンギオは好きだったけど、リオ·ファーディナンド=狡猾という「勝手なイメージ」で…
…知らなかった。
2015年に引退したのと前後して、奥さんを亡くしていたなんて…
NHKでやっていた『ドキュランドへようこそ 愛妻を亡くして リオ·ファーディナンド』。
これを見て、リオ·ファーディナンドへの見方が変わりました。
正直、こんなに弱々しいリオ·ファーディナンドを、初めて見た気がします。
カウンセラーに子供の話を聞かれると、涙が溢れるような…
そして、謙虚。
先輩の片親パパ達の言葉によく耳を傾け、何年も前に母親と死別したティーンエイジャー達の言葉に耳を傾け、それを実践しようとする。
良いなぁと思ったのは『おもいでの瓶』。
死別を含め、別離の悲しみを乗り越える為に、思い出を紙に書き出し、おもいでの瓶に貯めていく…そして、時々瓶を開けて中の紙を読み、自分の思い出を開封する。
リオ·ファーディナンドも、子供たちと一緒にやってみて、ずっと悩んでた「長男の心の中」を少し垣間見ることが出来たと、少し思いが楽になった顔をしていましたね。
「おもいでの瓶」は、心の中の思い出に蓋をして、感情を殺して悲しみを先延ばしするよりも、立ち直りやすくなるようですね。
よく、感情を文字にして整理するって聞きますし、実際に知的/精神/発達障害を持った子供たちには、感情を文字にして吐き出させる療法があると言うのを聞いたことはありますが…やっぱり子供だけでなく、大人にも効果があるんですね。
幼い末娘ちゃんが「楽しいね♥またやろう♥」と言っていたのが印象的でした。
未だ(あえて)相方(と呼びます)の死を受け入れられないリオ·ファーディナンド。
友や母親の愛情や、適切なカウンセリングで、3人の子供たちに「パパは大丈夫!お前たちをちゃんと守るからね!」と心の底から言えるほどの力が、もう一度彼に蘇る事を願って…