読書:やっちまった… - ユキノ’s diary

先日亡くなられた、眉村卓先生。

私に読書の面白さを教えてくれた、作家のひとりです。

仕事、好きですか

時空の旅人(とらえられたスクールバス)

ジュブナイル小説家として、尊敬しています。

先日亡くなられた時に、ブログにアップさせて頂き、眉村先生の本に思いを馳せていて…

…なんて事をしているうちに…

また、あの頃の本が恋しくなってしまいました。

もちろん初版が30年も前の本、こうした作品はなかなかロングセラーとは行かず…

古本屋にも無く…

A○a○onで見たら、例えば夕焼けの回転木馬は、文庫本なのに数千円の高値を付けられ…

ガッカリしていた私の目に、ヤフオクで飛び込んできた『時空の旅人 3巻セット』。

…まぁ、買いますよね。

思いがけず安値(送料込で1000円しなかった)で手に入った、私の思い出の本。

久しぶりに読み始めて分かりました。

眉村先生は、やっぱり文章が上手い！

言い回しも古臭くなく、ごく自然。

また、その人の立場によって全く話し言葉が変わるので、今、誰が喋っているのかが明解で、頭の中に情景を描きやすいので、読んでて楽しいんですよね。

当時の私は小学生のくせに、何故この本が異常に好きだったのか、分かった気がします。

眉村先生は、『僕と妻の1778話』の冒頭で『文章が下手』と自虐されてますが、子供でも想像力を働かせて読めるような生き生きとした描写は、やっぱり凄いと思います。

もう、眉村先生の新作を拝読する事は叶いませんが、またもう一度、昔ハマった本達を集めて、先生の文章を堪能したいと思います。

#読書